Code Day's Night

ichikawayのブログ

コンピュータの歴史、仕組みがやさしく面白く読める本

コンピュータは中で何をしているのか、AND/OR回路、加算器、プログラム、その歴史が短くわかりやすくまとめられてる書籍「コンピュータ、どうやってつくったんですか?」と、もう少し内容を多めにコンピュータの歴史、インターネット、OSの話が書かれた「痛快!コンピュータ学」の2冊がすごくおすすめ。

分厚いコンピュータサイエンスの本を買って2進数やAND回路、などなど読み進めて寝てしまった人に向けて(自分です)、すごくおすすめの2冊です。

 

まずはこちら、「コンピュータ、どうやってつくったんですか?」です。イラストがたくさん使われているのに170ページほどしかありません。

大学の授業資料をまとめて書籍にしたそうで、表紙から子供向けかと思って買ってみたらコンピュータサイエンスやコンピュータに興味あるけど何から学べば良いかなという方にぴったりの本でした。中学生ぐらいでも理解できそうに見えます。

特に本の中の第2部がおすすめで、加算器の説明がめちゃくちゃわかりやすく書かれていて、その後にはコンピュータがどのように作られてきたのかも面白く分かりやすく書かれています。

例えば、ブール代数はなぜできたのか、それをリレースイッチに応用したシャノン、それをもっと早くした真空管のENIAC(第2次世界大戦)、半導体へとつながる流れ、これが25ページほどでイラスト付きで読めます。

 

 

次は、TRON OSで有名な坂村先生の書籍。1999年に執筆していたそうですが今読んでも古い感じはあまりありません。

こちらの書籍は、「コンピュータ、どうやってつくったんですか?」の参考文献に挙げられていました。内容もさらに詳しく幅広く、でも難しくせずに多くの人が読める内容に仕上がっています。

特に歴史の流れがよく分かります。情報をコード(01)にした功績、コンピュータやインターネットの発展と戦争(ARPAが常に絡んでいる)、AppleのGUIの元になったALTOのさらに前のエンゲルバードさん(ARPA)の話、インテル勃興、OS輸出規制、WWW(ハイパーテキスト)、セキュリティ、などなど盛り沢山ですが350ページの文庫本のため1日あれば読める内容です。私は読むのが遅いので2日で読みました。

 

普段の仕事にはすぐに役立たない話かと思いますが、コンピュータやインターネットがどのような背景、歴史を辿って今に到るのか、それが分かるだけでも面白いので週末に軽く読めて、気合を入れなくても良い書籍を紹介しました。